「新しいことを始めたい気持ちはあ
るのに、なかなか一歩が出ない」
「人に合わせているうちに、自分の
本音が分からなくなる」

そんなふうに感じることはありませ
んか。
十二支には、それぞれ季節の流れが
あります。
前回の子・丑は、冬の中で力をため、
少しずつ育てる時期を表していました。
その次に来るのが、春の始まりを表
す寅と卯です。
土の中にあった芽が地上へ伸び、世
界が少しずつ明るくなっていく季節。
寅と卯には、「これから」を動かして
いく力が表れます。

今回は、寅・卯が持つ特徴を、仕事
や人間関係にもつなげながら見てい
きましょう。
自分の十二支を知ると、動き方のくせが分かるの?
算命学では、生年月日から、その人
が宿命に持つ十二支を読み解きます。
十二支は、年だけで決まるものでは
ありません。生まれた年・月・日の
どこに寅や卯があるかを見ながら、
その人らしい行動のしかたや、人と
の関わり方を見ていきます。
寅や卯を宿命に持つ人には、考える
前に動きやすい人もいれば、気持ち
を整えてから動きたい人もいます。
大切なのは、自分の命式に表れる十
二支から、自分がどんな始め方をし
やすいのかを知ることです。
寅と卯は、どちらも春の木の気を持
つ十二支です。木は、まっすぐ上へ
伸びようとする力。まだ完成してい
なくても、光のある方へ向かおうと
します。
寅は、冬を終えたばかりの早春です。
「やってみよう」「このままでは終
わりたくない」という最初の勢いと、
自分で道を選んで進もうとする力を
表します。

一方、卯は春が進み、草花が広がっ
ていく頃です。
人とのつながりの中で安心し、まわ
りと調和しながら自分の力をやわら
かく育てていく働きを表します。

転職、学び直し、人間関係の見直し。
人生を変える場面では、大きな決断
だけが必要なのではありません。
まず扉を開く力も、関係を育てる力
も、どちらも新しい毎日には必要で
す。自分の命式に寅や卯がある人に
とっては、寅・卯を知ることが、自
分らしい動き方や人との関わり方を
理解するヒントになります。

寅と卯は、どんな力を表しているの?
寅は、十二支の3番目。季節では
2月頃にあたり、春の始まりを表し
ます。
冬の間にためた力が、外へ向かって
動き出す時です。
寅を持つ人には、変化を恐れずに踏
み出そうとする力が表れやすいと考
えられます。
新しい場所や未知のことにも関心を
持ち、「まずはやってみよう」と、
自分の判断で行動に移せる人もいる
でしょう。

みんなと同じでなくても、自分が決
めた方向へ進める強さがある一方で、
周囲に合わせ続けたり、細かく指示
されたりすると力を出しにくくなる
こともあります。自分だけが急いで
いるように感じた時は、勢いを否定
せず、進む順番を整えることが大切
です。
卯は、十二支の4番目。季節では
3月頃にあたり、春がやわらかく広
がる時期です。
卯には、草花が地面を覆うような、
穏やかに広がる力があります。
卯を持つ人は、人との空気を大切に
し、信頼できる人とのつながりの中
で力を出しやすいでしょう。相手が
受け取りやすい形を考えたり、きつ
い言葉よりもやさしい伝え方を選ん
だりする人も多いかもしれません。

人と一緒にいることで安心しやすい
反面、場を乱したくない気持ちから、
自分の希望を後回しにしてしまうこ
ともあります。卯のやさしさは、自
分を消すためのものではありません。
自分の気持ちも大切にしながら、人
とつながるための力です。
なお、算命学では十二支を生まれた
年だけで決めつけません。生まれた
年・月・日のどこに寅や卯があるか、
ほかの要素とどう関わるかを見てい
きます。
ここで紹介した寅・卯の特徴は、誰
もが自由に身につけられる力ではな
く、命式に寅または卯を持つ人を読
み解くための入り口です。
命式に寅・卯を持つ人は、仕事と人間関係でどう表れやすいの?
命式に寅を持つ人は、変化をつくる
場面で持ち味が出やすいでしょう。
新しい仕事に挑戦する、学びを始め
る、止まっていたことをもう一度動
かす。そんな時に、自分で決めて最
初の一歩を踏み出す力が表れやすく
なります。

ただ、すべてを一人で一気に進めよ
うとすると疲れてしまうこともあり
ます。思いついたことを小さく試し、
必要な時には周りの力も借りること
で、寅らしい行動力が長く続きます。
命式に卯を持つ人は、信頼を育てる
場面で持ち味が出やすいでしょう。
お客様の困りごとに気づく、チーム
の雰囲気をやわらげる、相手の言葉
を受け取りやすく整える。人とのつ
ながりを大切にする力が、仕事でも
人間関係でも表れやすくなります。

ただし、「嫌われないこと」を優先
しすぎると疲れてしまいます。頼ま
れた時には、すぐ答えを出さず、
「少し確認してから返します」と
自分の時間を取ることも、卯らし
いやさしさを守る方法です。
寅は、自分で未来へ向かおうとする
力。
卯は、人とのつながりの中で未来を
育てる力。
命式にある十二支を知ると、自分が
どのような場面で無理をしやすく、
どのような場面で力を出しやすいの
かを考えられるようになります。

命式に寅・卯があるか、確かめてみよう
まずは、自分の生年月日から作られ
た命式に、寅または卯があるかを確
認してみてください。
命式に寅がある人は、今日一日の終
わりに、次のことを書いてみましょう。
1.最近、自分で決めて動けたこと
2.周りに合わせすぎて、止まってし
まったこと
命式に卯がある人は、次のことを書
いてみましょう。
1.人との関わりの中で、安心できた
こと
2.本当は言いたかったのに、飲み込
んだこと
こうして振り返ると、寅の人は「自
分で進める時」に、卯の人は「信頼
できる人とつながれる時」に、力を
出しやすいことが少しずつ見えてき
ます。
春は、急に満開になる季節ではあり
ません。
土の中で準備していたものが、少し
ずつ形になっていく季節です。

「まだ大きく変われていない」と焦
らなくて大丈夫です。
小さく動いたことも、やさしく続け
たことも、これからのあなたを育て
る力になっています。

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「私はこういう人だから変われない」
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次回は?
次回は、勢いよく外へ広がる春から、
さらに力を強めていく十二支「辰・
巳」について見ていきましょう。
次回も、お楽しみに!


